「うちの子、考える前に手が動いてしまう」「説明が飛びがちで、何を言いたいのか分からない」。

小学生を育てる中で、そんな“思考のまとまりにくさ”に悩む保護者の方は少なくありません。論理的思考力は、算数だけの力ではなく、国語の説明、理科の実験、友だちとの話し合いなど、学校生活全体で土台になります。

この記事では、「小学生の論理的思考力を伸ばす方法」として、プログラミングがなぜ「筋道を立てる力」に効くのかを、家庭での具体例とともに解説します。さらに、家庭学習とスクール学習の始め方、選び方のチェックポイントも整理します。

結論:プログラミングで伸びやすいのは「筋道立てて考え、試して直し、説明する力」

  • 手順を順番に並べる力(何から、どうするかを言葉と行動で整理できる)
  • 原因と結果をつなぐ力(うまくいかない理由を探し、直せる)
  • 条件を分けて考える力(場合分けやルール化ができる)
  • 人に伝わるように説明する力(作品や考えを言語化できる)
  • 家庭では「親が教える」より、環境づくりと声かけで伸ばしやすい

ただし、プログラミングをやれば誰でも自動的に伸びる、という話ではありません。作品づくりと振り返り(どこでつまずいたか、次に何を試すか)がセットになっていると、論理的思考力につながりやすくなります。

そもそも「論理的思考力」とは?小学生では何ができると伸びていると言える?

論理的思考力は、難しい言葉で言うと「理由と結論をつなげて考える力」ですが、小学生では次のような“見える行動”で判断できます。

  • 順番を意識して説明できる(まず〜して、次に〜した)
  • 条件を言える(もし〜なら、〜する)
  • うまくいかないときに、試す順番を変えられる(当てずっぽうになりにくい)
  • 「どこが違ったか」を言葉にできる(間違い探しができる)

この「順番」「条件」「原因」「説明」は、プログラミングが得意な領域です。

なぜプログラミングが「筋道を立てる力」に効くのか

プログラミングは、コンピュータに対して「こうしてほしい」を手順として伝える活動です。コンピュータは、人の気持ちを察してくれません。だからこそ、子どもは次の流れを自然に経験します。

  • やりたいことを決める(ゴールを言語化する)
  • 手順に分ける(順番に並べる)
  • 動かして確かめる(結果を見る)
  • 違いがあれば直す(原因を探す)
  • 人に見せて説明する(考えを言葉にする)

この流れは、STEAM教育で重視される「作る→試す→直す→伝える」とも相性がよい進め方です。プログラミングは、そのサイクルが短く、子どもが達成感を得やすい点が強みです。

1. 手順化(アルゴリズム)が自然に身につく

アルゴリズムは「やり方の手順」のことです。たとえば、迷路ゲームを作るなら「右キーが押されたら右に動く」「壁に当たったら止まる」など、順番とルールが必要になります。

日常でも「宿題→明日の準備→ゲーム」のように順番を決める力につながります。

2. デバッグ(間違い探し)で原因と結果をつなげる

デバッグは「うまくいかないところを見つけて直す」ことです。作品が思った通りに動かないとき、子どもは理由を探します。

  • この条件(もし〜なら)が間違っていた
  • 順番が逆だった
  • 数が大きすぎた、小さすぎた

ここで大切なのは、「間違えないこと」より「間違いを材料にして直すこと」。論理的思考力は、まさにこの直し方に表れます。

3. 条件分岐で「場合分け」が得意になる

「もしAならB、そうでなければC」という考え方は、算数の文章題や理科の観察にも直結します。プログラミングでは、条件分岐(条件で動きを変える)を遊びの中で繰り返すため、場合分けの練習になりやすいです。

4. 作品発表で「伝わる説明」の練習になる

作った作品を見せる場があると、子どもは「何を工夫したか」「どこが難しかったか」を説明します。これは国語の要約や、学級での発表にもつながる力です。

家庭でできる:論理的思考力を伸ばす“プログラミング的”な関わり方

家庭で大切なのは、保護者が細かく教えることではありません。「考え方の型」を日常に入れることです。忙しいご家庭でも取り入れやすい例を紹介します。

声かけの基本は「手順・条件・理由」を引き出す

  • 「まず何からやる?」(手順)
  • 「もし時間が足りなかったら、どこを短くする?」(条件)
  • 「うまくいったポイントはどこ?」(理由)
  • 「次は何を変えてみる?」(試行錯誤)

答えをすぐに言わず、子どもに言葉で整理させるのがコツです。

家庭でできる活動例1:料理や工作を「手順カード」にする

カレー作り、サンドイッチ、折り紙、レゴなどでOKです。

  • 「やること」を付せんに1つずつ書く
  • 順番に並べる
  • やってみて、足りない手順があれば追加する

子どもが「この手順、抜けてた!」と気づけたら大成功です。

家庭でできる活動例2:ゲーム時間を「ルール化」する

ゲームを悪者にせず、条件で管理します。

  • 「宿題が終わったら30分」
  • 「タイマーが鳴ったらセーブして終わる」
  • 「延長したいなら、明日の準備を先にする」

条件分岐の考え方そのものです。親子の衝突も減りやすくなります。

家庭でできる活動例3:プログラミング教材は「短時間×継続」で

低学年は特に、長時間より短い成功体験の積み重ねが効果的です。目安は10〜20分程度から。週2〜3回でも継続できる形を優先してください。

学年別:始め方の目安(低学年・高学年)

低学年(1〜3年):遊びながら「順番」「試す」「直す」

  • 画面上でブロックを組み合わせるタイプが取り組みやすい
  • 成功体験が早く得られる課題が向く
  • 保護者は「何が起きた?次はどうする?」の声かけ中心

高学年(4〜6年):目的に合わせて「作り切る」「説明する」を増やす

  • ゲーム、アニメーション、簡単なアプリなど作品の幅が広がる
  • 「仕様(何ができる作品か)」を言葉にする練習が効果的
  • 発表やレビュー(振り返り)があると論理が伸びやすい

家庭学習とスクール、どちらがいい?判断のポイント

どちらが正解、ではなく、ご家庭の目的と状況で選ぶのが現実的です。

家庭学習が向きやすいケース

  • まずは興味が続くか試したい
  • 保護者が一緒に触る時間を少し作れる
  • 子どもが自分で試行錯誤できるタイプ

スクールが向きやすいケース

  • 親が教える負担は増やしたくない
  • つまずいたときに、すぐ質問できる環境がほしい
  • 作品を作って発表し、フィードバックを受けたい
  • 継続の仕組み(目標設定、振り返り)がほしい

「家庭で少し触ってみたが、分からないところで止まってしまった」「親子でケンカになりがち」という場合は、スクールのほうが学びが前に進みやすいことがあります。

もし、論理的思考力につながる進め方(作る→試す→直す→伝える)を重視してスクールを検討するなら、Kids with Codeのカリキュラムや学び方を一度確認してみるのも一つの手です。

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スクール選びのチェックリスト:論理的思考力を伸ばしたい家庭向け

  • 目的が合っているか(ゲーム制作、作品発表、基礎概念など)
  • カリキュラムが段階的か(やりっぱなしにならない)
  • 作品づくりがあるか(完成までたどり着ける設計か)
  • 講師のフィードバックが具体的か(何をどう直せばよいか)
  • 少人数や質問のしやすさがあるか
  • 振替やサポート体制があるか(欠席時・家庭学習のフォロー)
  • オンラインの場合、運営の安全面が説明されているか
  • 費用に対して、授業時間と学習サイクルが納得できるか

特に「作品を作って終わり」ではなく、「どう考えて直したか」を扱うスクールほど、論理的思考力に結びつきやすい傾向があります。

よくある不安と誤解:始める前に知っておきたいこと

プログラミングをやれば成績が一気に上がる?

短期間で成績が必ず上がる、とは言えません。ただし、手順化や場合分け、説明の力は、算数の文章題や理科の考察、国語の説明文で役立つ場面が増えます。効果は「考え方のクセ」として、じわじわ出ることが多いです。

ゲームばかりにならない?

「遊び」と「学び」は両立できます。ポイントは、目的のある制作(何を作るかを決める)と、振り返り(どこを工夫したかを言える)です。家庭では時間と条件をルール化し、スクールでは制作テーマと発表の場があるかを確認すると安心です。

親のサポートはどれくらい必要?

家庭学習は、最初の環境づくりと習慣化の声かけが中心になります。内容を教える役を背負いすぎると続きにくいので、「どこで困ってる?」「次に試すのはどれ?」と問いかける役割に寄せるのがおすすめです。スクールでは、質問できる環境がある分、親の負担が軽くなることがあります。

オンラインは安全?

運営がルールや監督体制を明確にしているかが重要です。録画の扱い、チャットの管理、講師と子どものやり取りの見える化など、説明があるスクールを選ぶと安心材料になります。

根拠として知っておきたいこと:小学校でプログラミングが重視される背景

日本では小学校でプログラミング教育が導入され、特定の言語を覚えることよりも、考え方(プログラミング的思考)を学ぶことが重視されています。

参考:文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」(2020)

この流れは、将来エンジニアになるかどうかに関わらず、「筋道を立てて考える」「試して直す」学びが必要だという判断に基づくものです。

まとめ:論理的思考力を伸ばすなら、プログラミングは“家庭でも始めやすい選択肢”

  • 論理的思考力は「順番・条件・原因・説明」の力として観察できる
  • プログラミングは「作る→試す→直す→伝える」が短い周期で回せる
  • 家庭では教え込まず、手順と理由を引き出す声かけが効果的
  • 継続とフィードバックが必要なら、スクールも有力な選択肢

「うちの子に向くか」「どんなカリキュラムなら続くか」が気になる場合は、体験や相談で、実際の雰囲気と子どもの反応を見て判断するのが確実です。

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