「STEAM(スティーム)教育」という言葉、最近よく耳にしますよね。でも、聞けば聞くほど「なんだか難しそう」「意識の高い特別な教育なのかな」と感じて、ちょっと身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
「うちの子には関係ないかも」「今から何か始めなきゃいけないの?」なんて、漠然とした不安やモヤモヤを抱えているかもしれません。
でも、大丈夫です。今日はそんな皆さんのモヤモヤを、ほんの少しだけ晴らすお手伝いができたらと思っています。特別な知識や準備は何もいりません。一緒に、肩の力を抜いて考えていきましょう。
5つの英単語が並んでいるだけで、難しく感じてしまいますよね
「STEAM」と聞くと、サイエンスやテクノロジーといった難しい言葉の頭文字として説明されることが多いですよね。理科や算数に加えて、さらに新しい教科がドッと増えたみたいで、「また勉強を増やさなきゃいけないの?」と構えてしまうのも無理はありません。
でも、STEAM教育は、新しい教科を詰め込んで子どもたちをさらに大変にする、という話ではないんです。もっとシンプルに言うと、これは「ものの見方や、考えるためのヒント」のようなもの。
私たちが子どもの頃に「算数」「理科」とバラバラに学んだことを、もっと身近な生活や遊びの中でつなげて考えてみよう、という考え方なんです。教科書の中の話だけではなく、もっと「生きる力」に近いイメージです。
だから、「今すぐ何かを始めないと、うちの子は遅れちゃう!」と焦る必要は全くありません。周りの声に振り回されるよりも、今、目の前の子どもたちが何に夢中になっているかを見つめることから、すべては始まります。
実はもう、お子さんは「STEAM」を始めています
ここが一番お伝えしたいことです。 もしかしたら皆さんのご家庭では、すでに子どもたちがSTEAM教育的な活動を、ごく自然に、楽しんで行っているかもしれません。
いくつか、日常のひとコマを想像してみてください。
おもちゃの車が動かなくなったとき 「どうして動かないんだろう?」と電池を入れ替えたり、中をのぞき込んだり。テープで止めたり、押し込んだりしながら、なんとか元に戻そうと試行錯誤する。
お絵描きで、新しい色を作りたいとき 「この緑、もっと明るくしたいな」と、水色と黄色を混ぜ合わせてみる。「うわー、変な色!」と笑ったり、「これだ!」と発見したり。パレットの上で実験を繰り返す。
おやつをきょうだいで分けるとき ケンカにならないように「一人何個かな?」と数えたり、時には定規を持ち出して「どっちが大きい?」と測ってみたり。みんなが納得する「公平」な分け方を真剣に考える。
これら一つ一つの「どうしたらできるだろう?」と考え、手を動かし、失敗しながらも解決策を探していくプロセスこそが、まさにSTEAM教育が大切にしていることなんです。
特別にプログラミング教室に通わせたり、高価な教材を買ったりしなくても、子どもたちは日常のあちこちに隠れている「STEAMの種」を、遊びの中でちゃんと見つけて、育てているんですね。
正解よりも「試行錯誤」が大事
お子さんが何かを直そうとしたり、色を混ぜたりしているとき、最初から完璧な答えを知っているわけではありません。むしろ、失敗したり、遠回りをしたり、途中で「やっぱりやーめた」と投げ出したりすることもあるでしょう。
でも、それこそが大事なんです。
STEAM教育の中心にあるのは、特定の知識を「教え込む」ことではありません。与えられた問題を解くだけでなく、自分で問題を見つけて、どうすれば解決できるかを自ら探っていく力を育むことです。
親である私たちは、つい「早く正解を教えてあげたい」「失敗させたくない」と思ってしまいがちです。ですが、子どもが何かで躓いたり、思うようにいかなかったりする時こそ、実は学びの大きなチャンス。
「どうしたらいいと思う?」「何か手伝えることはあるかな?」
そんな風に、子どもが自分で考えたり、もう一度やってみようと挑戦したりする気持ちをそっと応援してあげる。それが、私たち親にできる一番の「STEAM教育」なのかもしれません。
「今」の好奇心を信じるだけで、十分なんです
「STEAM教育」という響きは、どうしても難しく聞こえてしまいます。でも、それは特別なカリキュラムを指す言葉ではなく、子どもたちが持つ本来の「知りたい」「やってみたい」という好奇心を大切にする、ごく自然な考え方です。
そして、その好奇心の種は、皆さんのご家庭の日常の中に、すでにたくさん転がっています。
特別なことを始める必要はありません。今、目の前の子どもたちが何に夢中になり、どんなことに目を輝かせているか。それを一緒に見つめ、そっと背中を押してあげること。それが、一番のSTEAM教育への道だと思います。
もし、お子さんが今日も何かに夢中になって、試行錯誤しているとしたら。 その姿は、きっと誰かの「理想の学びの姿」そのものです。
次回は、そんな日常の中での具体的な「声かけ」や「関わり方」について、もう少し詳しくご紹介できたらと考えています。
「失敗してもいい」、「考える時間を大切にする」。
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